【11月27日 AFP】米大リーグ(MLB)のアリゾナ・ダイヤモンドバックス(Arizona Diamondbacks)が、キューバ出身の外野手で今年7月にハイチに亡命したヤスマニー・トマス(Yasmany Tomas)と契約を結んだと、MLBの公式ウェブサイトで25日に報じられた。

 一部報道によると、24歳のトマスとダイヤモンドバックスの契約は、6年総額6850万ドル(約81億円)とされている。

 2014年シーズンのダイヤモンドバックスは、全球団の中で最低成績となる64勝98敗に終わっていた。

 トマスがどのようにして亡命したのか詳細は明らかにされていないが、同選手はハイチに自宅を置きながらMLB球団と交渉を行えるよう米政府から許可を得ていた。

 MLBの規則によると、米国の市民権を獲得すればトマスはドラフトの対象になるが、ほかの国に籍を置くことでフリーエージェント(FA)となり、好条件を提示した球団と交渉を行うことが可能になる。

 トマスは9月にMLB全30球団のスカウトの前で練習を公開すると、その後はサンフランシスコ・ジャイアンツ(San Francisco Giants)やカンザスシティ・ロイヤルズ(Kansas City Royals)、ボストン・レッドソックス(Boston Red Sox)を含む10球団に対して個人練習を公開していた。(c)AFP