【11月26日 AFP】サッカーロシア代表チームの元アシスタントコーチが25日、スタッフを擁護しなかったとしてチームを率いるファビオ・カペッロ(Fabio Capello)監督を批判した。

 元イタリア代表のクリスティアン・パヌッチ(Christian Panucci)氏は、自身を擁護しなかったカペッロ監督について、「恥ずべき行為だ」とコメントしている。

 パヌッチ氏とフィジカルトレーナーを務めていたマッシモ・ネリ(Massimo Neri)氏は、給与が支払われていないことを理由にロシア代表チームのコーチを退任していた。

 ロシアサッカー連合(RFS)は今月に入り、年俸700万ユーロ(約10億円)とされているカペッロ監督に対し、給与が5か月間支払われていないことを認め、同監督に給与を支払う余裕がないと明かしている。

 パヌッチ氏はカペッロ監督について、「私やそのほかのイタリア人スタッフに対し、恥ずべき行為をした」と伊ガゼッタ・デロ・スポルト(Gazzetta dello Sport)紙に語っている。

「偉大な指揮官は自分のスタッフを守るものだ。だけど、彼はそれをしなかった」

 パヌッチ氏はまた、W杯ブラジル大会(2014 World Cup)でグループリーグ敗退に終わったロシア代表チームで仕事をする機会を与えてくれたとして、カペッロ監督に感謝の意を示したものの、RFSに対しては自分の契約を更新するという約束を順守しなかったとしている。

「私は契約をしないまま仕事をしたが、『もうこれ以上は無理だ』と思ったよ」

 2012年からロシア代表チームの指揮を執るカペッロ監督は先日、自身の去就についてコメントを拒否している。(c)AFP