【11月20日 AFP】ボクシング、ヘビー級王者のウラディミール・クリチコ(Wladimir Klitschko、ウクライナ)が、同級史上初となる四団体王座統一に挑戦すると語った。

 38歳のクリチコは、15日に行われたIBFの指名挑戦者クブラト・プレフ(Kubrat Pulev、ブルガリア)との一戦で、5回KO勝利を挙げて17度目のタイトル防衛を果たした。約10年間黒星を喫していないクリチコは、その勝利数を63に伸ばしている。

 IBF、WBA、WBO、WBCの主要四団体のうち、クリチコが手に入れられていないベルトは、バーメイン・スタイバーン(Bermane Stiverne、カナダ)が保持するWBCのタイトルとなっている。スタイバーンは、来年1月17日にデオンテイ・ワイルダー(Deontay Wilder、米国)との初の防衛戦に臨む予定となっており、クリチコはその勝者と対戦するとみられている。

 かつてレノックス・ルイス(Lennox Lewis)氏やリディック・ボウ(Riddick Bowe)氏、イベンダー・ホリフィールド(Evander Holyfield)氏、ジェームス・ダグラス(James Douglas)氏、そしてマイク・タイソン(Mike Tyson)氏が、現在のクリチコと同じように三団体で統一王者として君臨していた。

 現在、ドイツ・ハンブルク(Hamburg)に拠点を置くクリチコは、同国のスポーツ・ビルト(Sport Bild)誌で「WBCのベルトをわが家に取り戻すことが私の大きな願いだ」とコメントした。

 2012年を最後に試合から離れ、現在はキエフ(Kiev)市長を務める兄のビタリ・クリチコ(Vitali Klitschko、ウクライナ)氏が、WBCの同級王座を2度防衛した経験を持つ。(c)AFP