【5月5日 AFP】ボクシング、WBA・WBO・IBF・IBO世界ヘビー級タイトルマッチ12回戦は4日、ドイツのマンハイム(Mannheim)で行われ、王者ウラディミール・クリチコ(Wladimir Klitschko、ウクライナ)が6回TKOで挑戦者のフランチェスコ・ピアネタ(Francesco Pianeta、イタリア)を下し、王座を防衛するとともに通算60勝目を挙げた。

 3年前に精巣がんを患いながらも、29戦無敗でこの試合に臨んだピアネタだったが、37歳の王者にはまったく歯が立たなかった。

 序盤、ピアネタが強烈な右のフックを狙ったものの、逆にクリチコが重いジャブを2発浴びせた。クリチコは序盤3ラウンドはジャブを中心に攻め、挑戦者から強烈なパンチを数発もらいながらも、4回には強烈な右で1度目のダウンを奪った。

 そこからのピアネタは気持ちの強さは見せたものの試合を続けるのがやっとで、5回に再びダウンを喫した際には何とかカウントアウトを逃れたものの、明らかに動きは悪く、敗北は時間の問題だった。

 そして6回の2分52秒、セコンドがタオルを用意する中、クリチコの容赦ない左、右のコンビネーションを受けるとピアネタはキャンバスに倒れ込んだ。(c)AFP