【11月20日 AFP】国際サッカー連盟(FIFA)のジョセフ・ゼップ・ブラッター(Joseph Sepp Blatter)会長は19日、状況を一変させる可能性がある2018年のW杯ロシア大会(2018 World Cup)と2022年のW杯カタール大会(2022 World Cup)招致の汚職疑惑に関する報告書の公開要求を退けた。

 イングランドサッカー協会(FA)のグレッグ・ダイク(Greg Dyke)会長は、元米連邦検事のマイケル・ガルシア(Michael Garcia)氏がまとめた報告書の開示を求めている。

 しかしながら、ブラッター会長は全面開示することでスイスのプライバシー法に触れるとした。

 ブラッター会長は、FIFAのウェブサイトに公開されたダイク会長に宛てた書簡の中で、「問題となっている報告書を公開すれば、FIFAは内部規則に違反するのみならず、スイスの法律を犯すことになってしまう」とコメントした。

 不正行為の疑惑が広まっている中、FIFAはロシアとカタールのW杯招致に関する不正疑惑は晴れたと結論づけ、再投票は行わないとしていた。(c)AFP