■大量得点の口火を切ったロッベン

 バイエルンは、オランダ代表アリエン・ロッベン(Arjen Robben)がファーポストのネットを揺らす素晴らしいシュートでローマのGKモルガン・デ・サンクティス(Morgan De Sanctis)から先制点を奪い、大量得点の口火を切った。

 バイエルンはその後、マリオ・ゲッツェ(Mario Goetze)、ロベルト・レワンドフスキ(Robert Lewandowski)が立て続けに得点を挙げると、ロッベンもこの日2得点目となるゴールを記録し、トーマス・ミュラー(Thomas Muller)もPKを決めた。

 前半だけで5失点を喫したガルシア監督は、バイエルンがチャンピオンズリーグ制覇を果たした2012-13シーズンに、当時指揮を執っていたリール(Lille OSC)で1-6と大敗を喫した記憶がよみがえったに違いない。

 そしてローマは試合終了のホイッスルと同時に、敵地オールド・トラフォード(Old Trafford)で1-7と大敗した2007年のマンチェスター・ユナイテッド(Manchester United)戦を思い出しただろう。

 同日行われたグループEのもう1試合で、マンチェスター・シティとCSKAモスクワが2-2の引き分けに終わったため、ローマは勝ち点4でグループ2位の座を維持しており、ガルシア監督は、まだ決勝トーナメント進出の可能性は残されていると語っている。

「今夜のわれわれにとって唯一の救いは、シティとCSKAが引き分けたことだ。われわれはまだグループ2位につけているし、グループリーグを突破する可能性はまだ残っている」