【10月17日 AFP】米アップル(Apple)は16日、モバイル決済システムや「iPhone(アイフォーン)」で使用されている指紋認証システムを搭載する新型タブレット端末「iPad Air 2」を発表した。

 インターネット検索大手米グーグル(Google)のモバイル用基本ソフト(OS)「アンドロイド(Android)」搭載の機種がシェア拡大を続けるタブレット市場だが、他社製の端末より薄く、グラフィックやその他の機能が向上したという「iPad Air 2」でアップルは巻き返しを図る。

 同社によると、iPad Air 2の厚さは6.1ミリで、従来機種よりも18%薄く、「世界一薄いタブレット」だという。同社のフィル・シラー(Phil Schiller)副社長は、「とても薄く、2台を重ねても初代iPadよりまだ薄い」と語る。

 アルミニウム製の本体は約435グラムと軽量で、プロセッサーには新型「A8X」を採用。バッテリーの持続時間は最長10時間に拡大した。またアップルがiPhoneに導入した指紋認証システム「Touch ID」も搭載されている。

 アップルは、小型タブレットの新モデル「iPad Mini 3」も同時に発表した。こちらにもTouch IDシステムが採用される。

 価格は、新型iPad miniが399ドル(約4万円)、iPad Air 2が499ドル(約5万円)~に設定。現行モデルは値下げする予定だという。

 米調査会社ストラテジー・アナリティクス(Strategy Analytics)によると、第2四半期のタブレット市場はアンドロイド搭載端末が70%、業界最大手のアップルは25%だった。(c)AFP/Glenn CHAPMAN