【9月23日 AFP】国際サッカー連盟(FIFA)のテオ・ツバンツィガー(Theo Zwanziger)理事は22日、2022年のW杯(2022 World Cup)はカタールで開催されないだろうと述べた。

 ツバインツィガー氏は、独誌スポーツ・ビルト・プラス(Sport Bild Plus)のインタビューで、「最終的に、2022年のW杯はカタールでは開催されないと思う」と述べた。

 ドイツサッカー連盟(German Football FederationDFB)の会長を務めていたツバンツィガー氏は、夏季のカタールは高温に達するため、同国がサッカー界最大のイベントであるW杯の開催国の資格を失うだろうとの見解を示した。

 FIFAの担当者は、ドイツのスポーツ通信社SIDに対し、「ツバンツィガー氏の発言は、彼の個人的意見である」と弁明した。

 ツバンツィガー氏は、「医師も言っているが、私は議定書の中でも、このようなコンディションの中で、夏季にW杯を開催することは保証できないと主張してきた」と述べている。

 カタールがスタジアムの冷房システムの開発を進めているとの報道について、同氏は「W杯はスタジアムだけで行われるのではない。世界各地から来るファンが、猛暑の不安を抱えることになる」と語った。

「生命を危険にさらす事象が調査されることになると思うが、FIFAの理事会は誰もその答えを出したがらないだろう」

 一方、大会組織委員会のハッサン・サワディ(Hassan Al Thawadi)事務総長は、独日刊紙ウェルト(Die Welt)とのインタビューで、「2022年のW杯がカタールで開催されるのは確実である」と自ら宣言した。

「私は心配していない」と述べたサワディ氏は、「第一に、W杯開催地の権利を失う理由は何もない」と主張した。

「第二に、中東初開催のW杯だからだ」

「世界中から紛争地帯だと思われているこの地域でW杯が行われれば、人々は結束し、プラスの歴史が残ることになる」

(c)AFP