【9月19日 AFP】世界ロードレース選手権(WGP)のMoto3クラスでドライバーランキングの首位に立つジャック・ミラー(Jack Miller、オーストラリア)が、カル・クラッチロー(Cal Crutchlow、英国)とともに、来季からLCRホンダ(LCR Honda MotoGP)でMotoGPクラスに参戦することが決まった。

 クイーンズランド(Queensland)州タウンズビル(Townsville)出身の19歳であるミラーは、「来季からMotoGPクラスに参戦できることになって本当にうれしい。とりわけ、HRC(ホンダ・レーシング)からというのがね」と喜びを語った。

「夢がかなった。レーサーなら誰でも、ホンダから世界ロードレース選手権に参戦したいと思うはずだ」

「Moto3からMotoGPというのは大きな変化になることは間違いないが、準備はできていると確信している。一歩一歩、日々勉強していけば、最高の仕事ができるはずだ」

 ミラーは最後に、「それまでは、今季のMoto3に全精力を注ぐ。すべてを懸けてタイトルの獲得を目指すつもりだ」と決意を新たにした。

 今季5レースを残し、アレックス・マルケス(Alex Marquez、スペイン)はわずか9ポイント差でミラーを追っており、同20差でアレックス・リンス(Alex Rins、スペイン)がつけている。

 LCRホンダのルーチョ・チェッキネロ(Lucio Cecchinello)代表は、ミラーとの契約を「わくわくするようなプロジェクトと、まったく新しいチャレンジ」の始まりだと表現している。

「その申し分ない才能、心構え、技術から、ジャックは将来的に一流の選手になると信じている」

「彼が一歩一歩MotoGPクラスに慣れていくよう、ホンダは尽力するつもりだ。1000ccのマシンを扱うのには時間がかかると思うが、焦ることはない。来季は、彼にとって新しいクラスでの学びの一年となるだろう」

「ホンダは彼のために長期的なプランを練っている。ジャックはプレッシャーを感じることなく、MotoGPで才能を発揮することができると思うよ」

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