【9月9日 AFP】全米オープンテニス(US Open Tennis Championships 2014)で四大大会(グランドスラム)初制覇を逃した錦織圭(Kei Nishikori)だが、この大会を通して自身の実力をこれでもかというほど見せつけたに違いない。

 錦織は、同じくグランドスラムで初の決勝進出を果たしたマリン・チリッチ(Marin Cilic、クロアチア)に3-6、3-6、3-6で完敗した。

 アーサー・アッシュ・スタジアム(Arthur Ashe Stadium)には、「ケイ、ケイ」の大合唱がこだましたが、上位5シードのうち3選手を破った錦織でさえも、チリッチの強烈で正確なショットには対応できなかった。

 観客のサポートについて、錦織は「良い気分です」と話し、応援団の中には、米大リーグ(MLB)のニューヨーク・ヤンキース(New York Yankees)に所属する25歳の田中将大(Masahiro Tanaka)の姿もあった。

「みんな『ケイ』や『ニシ』と呼んでくれます」と話す錦織だが、フロリダ(Florida)州に住んでいる今も、米国人が「キー(Key)」や「カイ(Kay)」と発音するのを耳にするという。

 錦織がこの2週間でみせたプレーを継続していけば、こういった間違いも少なくなっていくだろう。

 アジアの男子選手として初めてグランドスラムでファイナリストになった錦織は、ミロス・ラオニッチ(Milos Raonic、カナダ)、スタン・ワウリンカ(Stan Wawrinka、スイス)、そして世界ランク1位のノバク・ジョコビッチ(Novak Djokovic、セルビア)といった強豪選手を退けた。

 中でも、4回戦のラオニッチ戦は4時間19分に及び、午前2時26分まで長引いた試合は、大会史上最も遅い終了時刻に並ぶ結果となった。

 準々決勝のワウリンカ戦も、4時間15分の5セットマッチとなり、準決勝のジョコビッチ戦は、厳しい蒸し暑さの中で行われた。

 錦織は、「たくさんのポジティブなことを、この2週間で学んだ」と振り返っている。