【9月4日 AFP】全米オープンテニス(US Open Tennis Championships 2014)で4強入りを果たした錦織圭(Kei Nishikori)は、コーチのマイケル・チャン(Michael Chang)氏から、優勝を狙うためには世紀に一度のパフォーマンスに満足してはならないと諭された。

 24歳の錦織は、全米オープンでは日本人男子選手として1918年以来となる準決勝進出を果たした。

 しかし、1989年の全仏オープンテニス(French Open)で四大大会(グランドスラム)を制覇しているチャン氏は、全豪オープンテニス(Australian Open Tennis Tournament 2014)王者のスタン・ワウリンカ(Stan Wawrinka、スイス)を下した3日の準々決勝後、錦織に対してやるべきことはまだ終わってはいないと告げた。

 1月からチャン氏の指導を受けている錦織は、「試合に集中し続けて、いら立ちすぎることなく、常に自分を盛り上げろと言われます。勝ちを収めて、おめでとうと言われました。そして、まだ終わっていないぞとも言ってました。集中を切らさず、この2日で回復に努めます。次の試合も良いものになることを願っています」とコメントした。

 4回戦のミロス・ラオニッチ(Milos Raonic、カナダ)戦で4時間19分を戦い、大会史上最も遅い終了時間に並ぶ翌日の2時26分に試合を終えた錦織は、ワウリンカとの4時間15分という2試合連続の長丁場の戦いを制した。

 ラオニッチとの長時間の戦いの後、錦織はこの数日間は奇妙な感じがしたとコメントした。

「(試合後は)朝の6時に寝ました。そんな経験無かったので、少しきつかったですね。ジェットラグがありますけど、体の状態は良いです」

 また錦織は、フルセットの試合を続けることができて満足だとも語った。これまで5セットにもつれ込んだ試合で、錦織は戦績を9勝2敗としている。

「フルセットの試合はいつも喜んでプレーしています。記録も良いと思いますし。第5セットのプレーには自信があります。第4セット、第5セットになると集中力が増して、テニスが良くなってくるんです」

(c)AFP