【9月6日 AFP】北太平洋海域のマグロ類の資源管理について協議する「中西部太平洋まぐろ類委員会(Western and Central Pacific Fisheries CommissionWCPFC)」の小委員会は4日、福岡市で開いた会合で、クロマグロ未成魚の漁獲量を半減させることで合意した。この先10年間でクロマグロの資源量を現在の約2倍に増やす計画だ。

 日本のほか韓国、米国、カナダ、台湾などが参加して4日間にわたって開かれた小委員会は、日本が提出した2015年以降の未成魚の漁獲量を02~04年平均の半分に減らす案を承認した。提案は、今後10年間の太平洋クロマグロ資源回復計画とともに、12月に開催されるWCPFC年次総会に提出される。

 クロマグロの激減を示す科学的な証拠が次々と出る中でも漁獲量削減に消極的だった日本だが、クロマグロ資源量が元の水準から96%も減っているという国際的な第三者評価が昨年出たことを受けて方針を転換。今回合意された計画によると、重さ30キログラム未満のクロマグロ未成魚の日本の年間漁獲量は約4000トンにまで削減される。漁獲量削減により、この先10年間でクロマグロの資源量は4万3000トンに増えると見込まれている。(c)AFP