【8月22日 AFP】16日に行われた14-15フランス・リーグ1のパリ・サンジェルマン(Paris Saint-GermainPSG)対SCバスティア(SC Bastia)の試合で、終了後に相手選手へ頭突きを見舞ったSCバスティアのブランドン(Brandao)が、フランス・プロサッカーリーグ連盟(French Professional LeagueLFP)から、9月18日まで暫定的な試合出場停止処分を言い渡されたことが明らかになった。

 ブランドンは0-2で敗れたPSG戦の終了後、敵地パルク・デ・プランス(Parc des Princes)の控室に戻る通路でティアゴ・モッタ(Thiago Motta)に頭突きを浴びせ、鼻を骨折させた。

 ブランドンの弁護士を務めるオリヴィエ・マルタン(Olivier Martin)氏によると、9月18日に本格的な聴聞会が行われ、ブランドンもそれに出席するという。

 ブランドンは21日、本人の要望によりパリ(Paris)で開かれたLFP規律委員会の聴聞会に出席したが、報道陣の質問に答えることなくその場を後にした。

 マルタン氏は、「ブランドンは謝罪した。テレビカメラの前や番組内ではなく、規律委員会で話したいと思うのは普通だろう。9月18日も聴取会に出席する」とコメントした。

 フランスサッカー連盟(French Football FederationFFF)の規定によれば、こうした違反行為の場合、選手には8試合から2年間の出場停止が科される可能性がある。

 オリンピック・マルセイユ(Olympique de Marseille)でもプレーした経歴を持つ34歳のブランドンは、サンテティエンヌ(AS Saint-Etienne)に所属した昨シーズンも、アウェーのPSG戦でヨハン・カバイェ(Yohan Cabaye)に肘打ちを食らわせ、4試合の出場停止処分を受けた。

 PSGのナセル・アル・ケライフィ(Nasser Al-Khelaifi)会長は、今回の事件発生直後にブランドンを永久追放にするべきだと主張している。

 バスティアのクロード・マケレレ(Claude Makelele)監督は、すでに23日のトゥールーズ(Toulouse FC)戦はブランドンをメンバー外にすると決めており、その理由について「本人と近しい人間をメディアから守るため」と説明していた。

 バスティア側はブランドンの行為について、「非難されるべきものであり、釈明の余地は一切ない」と発表したが、PSGは具体的な措置が伴っていないとして怒りが収まっていない。

 しかしながら、被害に遭ったモッタは、鼻を骨折してはいるものの、22日のエヴィアン・トノン・ガイヤールFC(Evian Thonon Gaillard FC)戦には出場可能だという。(c)AFP