退場者を2人出した広州恒大が敗戦、リッピ監督は処分の可能性も
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【8月21日 AFP】サッカーAFCチャンピオンズリーグ2014(AFC Champions League 2014)は20日、準々決勝第1戦が行われ、2人の退場者を出した広州恒大(Guangzhou Evergrande FC)が、ウェスタン・シドニー・ワンダラーズ(Western Sydney Wanderers)に0-1で敗れた。
試合は荒れた展開となり、ピッチに入って主審に抗議した広州のマルチェロ・リッピ(Marcello Lippi)監督にも、何らかの処分が下される可能性がある。
今回がACL初出場となるワンダラーズは、後半15分にアントニー・ゴレツ(Antony Golec)が挙げた得点が決勝点となり、前回王者を相手に番狂わせを達成すると同時に手痛い一撃を与えた。
一方、広州は低調な内容に拍車をかけるかのように、試合終了間際に暴走した。終了直前の数分間に、DFのチャン・リンペン(Zhang Linpeng)とガオ・リン(Gao Lin)がレッドカードで立て続けに退場となると、リッピ監督もピッチに飛び出して主審に詰め寄った。
リッピ監督は、「少し我を忘れた。ピッチに入ってはいけないことは分かっているが、最後の最後でレッドカードが2枚出たんだ」とコメントした。
「出ていったことがまずかったのは承知している。なぜ(ガオ・リンが退場になった)2枚目のレッドカードを出したのか、理解できない判定だったから審判に聞きたかっただけだ」
いら立ちの収まらないリッピ監督だが、本拠地で行われる次週の第2戦は、チャン・リンペンとガオ・リンが出場停止となるだけでなく、場合によってはリッピ監督本人もスタンド観戦を強いられる可能性がある。
また、両チームのスタッフの間にも激しい言い争いがあったが、ワンダラーズを率いるトニー・ポポビッチ(Tony Popovic)監督は、内容を明かそうとしなかった。
「われわれの間の話だ。私が相手選手を1人名指しで批判すれば、向こうもきっと良く思わないだろう」
「われわれはホームで勝った。敵地での試合が残っているが、突破のチャンスは十分にあるし、第1戦としては望み通りの結果となった。ただ、まだ半分だ。少し前に出ただけだし、次も全力を尽くす」
(c)AFP