【8月13日 AFP】メキシコ北西部ソノラ(Sonora)州の銅山から流出した硫酸が近くの川に流れ込んだことが明らかになり、周辺の7つの町では12日、住民2万人の水の供給が絶たれた。

 硫酸の流出が起きたのは同州カナネア(Cananea)市のブエナビスタ銅山(Buenavista Copper Mine)。約4万立方メートルが近くのソノラ川に流れ込んだ。地域の国民保護局の当局者がAFPに語った。

 同氏によると、銅山から当局への報告はなく、川沿いの町からの通報によって初めてこの問題が明らかになった。この時すでに、流出発生から24時間以上が経過していたという。

 流出した硫酸により、川の水は60キロにわたってオレンジ色に染まった。流域にはアリスペ(Arizpe)、バナミチ(Banamichi)、Vabiacora、アコンチ(Aconchi)、カナネア、ウレス(Ures)、およびエルモシージョ(Hermosillo)の町がある。

 メキシコ当局は各町への給水を遮断し、銅山からソノラ川への流路を絶った。同銅山は、中南米の大手鉱山企業のグルポ・メヒコ(Grupo Mexico)社が所有するものだ。(c)AFP