【8月13日 AFP】ロシアが人道支援目的としてトラック262台をウクライナ国境に向かわせていることについて、ウクライナ政府は12日、ロシアにはウクライナ国内の親ロシア派武装勢力を支援する狙いがあるのではないかとして、これらのトラックの入国を阻止する構えを示した。

 ウクライナ東部では数か月に及ぶ紛争で数百人が死亡している。ロシアが新たな動きに踏み切ったことで紛争の激化を招くという懸念も高まっており、ロシアと欧米諸国との関係はここ数十年で最悪の状態に陥っている。

 ウクライナ政府は、これらのトラックを国境で停止させ、積載している救援物資は赤十字(Red Cross)の協力を得て別車両に積み替え、紛争で困窮している同国東部へ搬送するという考えを示した。

 ウクライナ大統領府のバレリー・チャルイ(Valeriy Chaly)副長官は、「ロシアの非常事態省またはロシア軍部隊の(人道支援車両への)同行は認めない」と述べた。

 一方ロシア側は、支援車両を必ず目的地入りさせると断言し、親ロシア派武装勢力が掌握しているルガンスク(Lugansk)とドネツク(Donetsk)に救援物資が確実に届くよう、ウクライナに対し「最大限の協力」を要請した。

 ロシアの国内メディアが伝えたところによると、3キロに連なった人道支援トラックの車列はウクライナ東部に向け12日にモスクワ(Moscow)を出発。医療器具やベビーフード、寝袋などの「人道支援物資」2000トンを積載しているという。ロシアの各通信社は複数の筋の話として、車列は13日に国境に到着する見込みだと伝えている。(c)AFP/Boris BACHORZ with Anna MALPAS in Donetsk