【7月21日 AFP】14F1第10戦ドイツGP(German Grand Prix 2014)は20日、ホッケンハイムリンク(Hockenheimring)で決勝が行われ、メルセデスAMG(Mercedes AMG)のニコ・ロズベルグ(Nico Rosberg)が母国GP初優勝を飾り、今季4勝目を挙げた。

 ポールポジションスタートのロズベルグは、サッカーW杯ブラジル大会(2014 World Cup)で優勝したドイツ代表のルーカス・ポドルスキー(Lukas Podolski)がメルセデスAMGのピットで応援するなか、20番グリッドから3位まで追い上げたチームメートのルイス・ハミルトン(Lewis Hamilton)との差を14ポイントに広げた。

 ロズベルグは、「母国で勝てて、最高の気分だ。本当に特別な日になった」とコメントした。

 ロズベルグに20秒7差の2位には、ウィリアムズ(Williams)のバルテリ・ボッタス(Valtteri Bottas)が入っている。

 2位のボッタスにわずか1.8秒差まで迫ったハミルトンに続き、レッドブル(Red Bull)のセバスチャン・ベッテル(Sebastian Vettel)が4位、フェラーリ(Ferrari)のフェルナンド・アロンソ(Fernando Alonso)が5位、レッドブルのダニエル・リカルド(Daniel Ricciardo)が6位に入った。

 キャリア通算7勝目を記録したロズベルグは、約1週間前に長年の恋人ビビアン・シボルド(Vivian Sibold)さんと結婚し、メルセデスAMGとの契約を延長したばかりで、ドイツ代表のW杯優勝も加え、この週は思い出に残るものとなった。

 しかし、そうした至上の喜びも、予選で猛スピードのままクラッシュし、後方からのスタートを余儀なくされていたハミルトンの激しい猛追と、至るところで事故が続発したレース展開の前に影をひそめるものになってしまった。

 英国出身のハミルトンはその実力を発揮し、劇的な追い上げをみせるなど、手に汗握るレースを繰り広げたが、最終ラップで惜しくもボッタスをとらえることはできなかった。粘りをみせたボッタスは、再建を図るウィリアムズに歴史的な表彰台をもたらしている。

 ケータハム(Caterham F1 Team)の小林可夢偉(Kamui Kobayashi)は16位だった。(c)AFP