【7月17日 AFP】アフガニスタンの首都カブール(Kabul)の国際空港を17日未明、同国の旧支配勢力タリバン(Taliban)の武装集団が襲撃した。現場では爆発や銃撃の音が鳴り響き、襲撃は4時間以上にわたり続いたが、当局によると武装集団側の全員が殺害され事態は収拾したという。

 同国内務省によれば午前4時半(日本時間同日午前9時)ごろ、武装勢力が空港内の建設中の建物を占拠した後、自動小銃と携行式ロケット弾による攻撃を始めた。

 また、政府関係者によると、カブール北部にあるこの空港では事件を受け、民間機の出発が一時見送られた。

 空港は北大西洋条約機構(NATO)軍が率いる国際支援部隊(International Security Assistance ForceISAF)の広大な基地に隣接している。

 アフガニスタンでは17日から、先月の大統領選決選投票で投じられた全ての票を対象とした前代未聞の審査が始まる予定で、現在約2万3000個の投票箱がアフガニスタン軍とNATO軍の部隊によって首都カブールに輸送されている。ISAFはうち40%の票の輸送を担っている。(c)AFP