【7月11日 AFP】アフガニスタン大統領選挙での不正疑惑による混乱の収拾を図るため、ジョン・ケリー(John Kerry)米国務長官が11日、仲裁役として現地入りした。

 国連アフガニスタン支援団(United Nations Assistance Mission in AfghanistanUNAMA)のヤン・クビシュ(Jan Kubis)特別代表と会見したケリー長官は「われわれが、アフガニスタンにとって非常に重要な瞬間にいることは明白だ。大統領選の正当性がかかっている。政権移行の将来性もかかっている。やらなければならない多くのことがある」と困難な使命について語った。

 この他、ケリー長官は任期切れで退陣するハミド・カルザイ(Hamid Karzai)大統領と、大統領選の決選投票の暫定結果で対立候補を引き離した世界銀行(World Bank)元エコノミストのアシュラフ・ガニ(Ashraf Ghani)元財務相とも会談した。

 対立候補のアブドラ・アブドラ(Abdullah Abdullah)元外相陣営から大規模な不正が行われたと非難が上がっているが、ガニ氏は首都カブール(Kabul)にある厳重警戒な米大使館を訪れ、ケリー長官の外交努力と広範な監査を求める米国の方針を支持し「われわれの取り組みは、今回の選挙プロセスがアフガニスタン国民と世界の人々の誠実性と正当性を十分に反映しているということを確実にすることだ」と語った。(c)AFP/Jo Biddle