【7月2日 AFP】テニス、ウィンブルドン選手権(The Championships Wimbledon 2014)は1日、男子シングルス4回戦が行われ、オーストラリアのニック・キリオス(Nick Kyrgios)は7-6、5-7、7-6、6-3で大会第2シードのラファエル・ナダル(Rafael Nadal、スペイン)を下し、準々決勝に進出した。

 世界ランク144位のキリオスが、四大大会(グランドスラム)通算14度の優勝を誇るナダルを敗退に追い込み、ウィンブルドンでも類いまれな旋風を巻き起こした。

 大会初出場となった19歳のキリオスは、ワイルドカードとしては10年ぶりに8強入りを果たした。また、世界ランキング100位外の選手が同1位の選手を下したのは、1992年大会の3回戦ででアンドレイ・オルホフスキー(Andrei Olhovskiy)がジム・クーリエ(Jim Courier)に勝利して以来となった。

 2回戦ではリシャール・ガスケ(Richard Gasquet、フランス)のマッチポイントを9度しのいで勝ち上がったキリオスは、荒々しい創造性と奔放なパフォーマンスを見せた。準々決勝では第8シードのミロス・ラオニッチ(Milos Raonic、カナダ)と対戦する。

 2008年大会と2010年大会を制しているナダルにとっては一昨年の2回戦、昨年の初戦敗退に続き、3年連続となる失望の結果となった。

 しかし、スタッツ上ではキリオスは37本のエースと70本のウイナーを決めており、ナダルは異論を唱えることのできない結果となった。(c)AFP