【6月23日 AFP】サッカーW杯ブラジル大会(2014 World Cup)に出場するスペイン代表のビセンテ・デル・ボスケ(Vicente del Bosque)監督は22日、イケル・カシージャス(Iker Casillas)とシャビ・エルナンデス(Xavi Hernandez)が23日のオーストラリア戦に先発出場しないことを明かし、両選手が同国代表としてプレーする姿はもう見られない可能性が高くなった。

 W杯王者で欧州王者でもあるスペインは、オランダとチリに連敗し、グループリーグ敗退が決まっている。

 2試合で7失点を喫したカシージャスは激しい批判を浴びており、デル・ボスケ監督は今大会でまだ出場機会がない選手をすべて起用する方針のため、オーストラリア戦ではホセ・マヌエル・レイナ(Jose Manuel Reina)がゴールマウスを守るものとみられている。

 デル・ボスケ監督は、「シャビは軽度の筋肉の問題を抱えているため、明日(23日)の試合は確実に欠場する。レイナは間違いなくプレーするだろう」と語っている。

 なお、シャビは近日中に長年所属したFCバルセロナ(FC Barcelona)の退団と代表引退をあわせて発表するものとみられている。

 今大会での惨敗を受け、主要国際大会3連覇を成し遂げた中心メンバーのカシージャス、シャビ・アロンソ(Xabi Alonso)、ダビド・ビジャ(David Villa)らもスペイン代表から引退するものとみられている。

 デル・ボスケ監督は、「数試合でシャビがこれまで築いてきた評価が変わるとは思えない」と語った。

「オランダ戦でもシャビはピッチを支配していた。周囲はチームの刷新を主張し、ベテラン勢を過小評価している。まるで彼らだけのせいでわれわれが失敗したかのように」

「これはチーム全員の敗北であり、われわれのシャビに対する評価は依然として巨大なものだ」

(c)AFP/Kieran CANNING