【6月14日 AFP】サッカーW杯ブラジル大会(2014 World Cup)は13日、サルバドール(Salvador)でグループBの試合が行われ、オランダ戦に先発出場したブラジル出身のスペイン代表ジエゴ・コスタ(Diego da Silva Costa)は、地元ファンからブーイングの洗礼を受けた。

 サルバドールから北へ約300キロメートルに位置するラガルト(Lagarto)生まれのコスタは、ブラジル代表ではなくスペイン代表としてプレーすることを選んだため、会場のアレーナ・フォンテ・ノバ(Arena Fonte Nova)では、セレソン(Selecao、ブラジル代表の愛称)のファンからコスタに対するブーイングが巻き起こった。

 2013年にブラジル代表として親善試合2試合に出場しているコスタだが、同年10月にキャリアの大部分を過ごすスペインの代表選手としてプレーする決断を下した。

 そのため、スペイン代表としてプレーするブラジル大会でコスタは、地元ファンの批判の対象になるのではないかと危惧されていた。

 アトレティコ・マドリード(Atletico de Madrid)からチェルシー(Chelsea)への移籍が秒読みとされるコスタは、フリア・ロハ(La Furia Roja、スペイン代表の愛称)の一員としてブラジル入りして以降、歓迎されることはないだろうと断言していた。

 コスタは10日に「多くのブラジル人が過去に起きたことを理解している。これからいろいろなことがよくなると思う」と語っていた。(c)AFP