【5月25日 AFP】24日午後0時25分(日本時間同日午後6時25分)ごろ、トルコとギリシャの沖合のエーゲ海(Aegean Sea)を震源とする強い地震が発生した。米地質調査所(US Geological SurveyUSGS)によると、震源はギリシャのリムノス(Lemnos)島沖の海底で、マグニチュード(M)は6.9。

 トルコ当局によると266人が負傷した。負傷者の多くは強い揺れの後のパニックのなかでけがをした人だという。1か所の病院と多数の住宅が損傷したが、倒壊など深刻な被害は今のところ報告されていない。

 リムノス島の警察によると空港の天井の一部が崩落し、英国人の観光客1人が軽傷を負ったが、大きな被害は出ていないという。

 今回の地震の揺れは、人口約1500万人の都市、トルコ・インスタンブール(Istanbul)のほか、ブルガリアの首都ソフィア(Sofia)でも感じられた。

 イスタンブールは非常に活動的な北アナトリア断層 (North Anatolian Fault)の上に位置しており、1999年には大地震が2回発生し、合わせて約1万8000人が死亡した。

 トルコの隣国ギリシャも地震が多い。今年1月にはイオニア海(Ionian Sea)にあるケファロニア(Cephalonia)島で強い地震が発生し、数千人が家を失った。(c)AFP