【5月23日 AFP】全仏オープンテニス(French Open 2014)は25日、ローラン・ギャロス・スタジアム(Stade Roland Garros)で開幕を迎える。

 ここでは、大会通算8度の優勝を誇るラファエル・ナダル(Rafael Nadal、スペイン)が、今大会で抱えるであろう5つの不安要素を挙げる。

■抜け出せない不調

 イタリア国際(Internazionali BNL d'Italia 2014)決勝で、ナダルはフルセットの末にノバク・ジョコビッチ(Novak Djokovic、セルビア)に敗れ、今季出場した欧州クレーコート大会で3敗目を喫した。

 世界ランキング1位のナダルが、これほどのスランプに陥ったのは2004年以来となる。

 欧州で開催されたクレーコート大会優勝1回で全仏オープンが行われるパリ(Paris)に乗り込むのは10年ぶりとなり、その唯一の1勝も錦織圭(Kei Nishikori)の負傷による棄権でもたらされたものだった。

■つきまとう故障

 ナダルは、これまでのキャリアを通じて度重なるひざのけがに悩まされており、それが原因で2013年2月に復帰するまでの約7か月間、ツアー欠場を余儀なくされている。

 今年の全豪オープンテニス(Australian Open Tennis Tournament 2014)男子シングルス決勝では、腰の故障を悪化させ、スタン・ワウリンカ(Stan Wawrinka、スイス)に敗れた。