【5月9日 AFP】パキスタン南部で9日、マグニチュード(M)5.0の揺れなど複数の地震が発生し、これまでに少なくとも1人が死亡、30人の負傷が確認された。

 震源はシンド(Sindh)州ナワブシャ(Nawabshah)付近で、震源の浅い地震が午前2時51分(日本時間午前7時51分)ごろから1時間ほどの間に3回連続で起きた。住民たちは飛び起きて通りに飛び出し、恐怖に震えながらコーランを唱えていたという。

 気象当局者がAFPに語ったところによると、最も大きかったのはナワブシャの北東27キロを震源とするM5.0の地震で、震源の深さは10キロ。揺れはナワブシャ市内や周辺都市でも感じられたという。

 また、地元当局者はAFPの取材に「地震で少なくとも1人が死亡し、女性や子どもを含む30人が負傷した」と語った。ナワブシャで家屋100棟が損壊したほか、市内の病院や市庁舎には緊急事態が宣言され、学校や大学が閉鎖されたという。

 ナワブシャ市内の病院の医師によると、71歳の男性がけがのため死亡した。負傷者30人のうち5人が重体という。(c)AFP