【5月5日 AFP】シリアの最高憲法裁判所は4日、来月3日に実施される大統領選で、バッシャール・アサド(Bashar al-Assad)現大統領を含む3人の出馬を承認したと発表した。

 アサド大統領の他に出馬を認められたのは、マーヘル・アブドル・ハフィズ・ハジャル(Maher Abdel Hafiz Hajjar)氏とハサン・アブダラ・ヌリ(Hassan Abdallah al-Nuri)氏。ともにシリア国民の間での知名度は低い。

 アサド氏の対抗馬として立候補を届け出ていたのは23人だったが、そのほとんどが出馬条件を満たさないと判断された。アサド大統領の再選は確実視されており、反体制派や欧米諸国は、大統領選は「茶番」と切り捨てている。

 シリアで初めて複数の候補者が出馬する大統領選となるが、アサド政権の敵対者は候補から除外される仕組みになっている。立候補には直近の10年間国内に在住していたことが必要で、国外を拠点とする反体制派の有力者らは必然的に出馬できない。投票も政権側が掌握した地域のみで行われる。(c)AFP