【5月3日 AFP】2016年の米大統領選への出馬を決めるのがジョージ・W・ブッシュ(George W. Bush)前米大統領の意向次第だとすれば、米共和党「ブッシュ王朝」の3代目となるジェブ・ブッシュ(Jeb Bush)元フロリダ(Florida)州知事(61)は、立候補を決断することになるだろう──前大統領は1日、弟ジェブ氏の次期大統領選への出馬を希望する考えを明らかにした。

 米CNNの番組に出演した前大統領は、「出馬してほしい。素晴らしい大統領になるだろう」「弟がどう考えているか全く分からないが、彼がその気になれば、2人で話し合うつもりだ。弟が国内の相当数の場所を飛び回っていることは知っている」などと述べた。

 政治生活における自身の将来について思案中のジェブ氏はここ数週間、実際に各地で開催された政治・教育関連の催しや市民イベントなどに出席し、さまざまな団体の反応を探っている。

 前大統領は、「(弟は)自分自身の本当の気持ちを確認し、自らの家族に及ぶ可能性がある影響について考えているのだろう」ともコメントした。

 フロリダ州知事を2期務めたジェブ氏もすでに、出馬の可能性を排除してはいないことを認めている。同氏は先月、テキサス(Texas)州で行われた父ジョージ・H・W・ブッシュ(George H. W. Bush)氏の大統領在任を祝う記念式典で、「大統領選に出馬するか否かを年末までに決断する」と発言。共和党内の既成勢力に動揺を与えた。

 有力候補の大半は、11月に実施される中間選挙の直後に立候補を届け出るとみられており、いくつかの世論調査では、共和党の最有力候補の1人としてジェブ氏の名前が挙がっている。