【4月24日 AFP】韓国・珍島(Jindo)沖で起きた旅客船沈没事故から1週間となった23日、事故で280人近くの生徒が死亡または安否不明となっている安山(Ansan)市の檀園(タンウォン)高等学校(Danwon High School)近くの体育館に献花台が設けられ、数千人の人びとが犠牲者を追悼した。

 23日時点でのセウォル(Sewol)号の事故による死者数は150人、安否不明者は152人となっている。同号には檀園高等学校の生徒352人と教師数十人が乗っていた。

 献花台を訪れた人々は、手渡された白菊1輪を手に、泣きながら、頭を垂れ、生徒たちの写真の下に菊の花を置いて祈った。

 会場は悲しみと怒りに包まれた。ある女性は、もっと多くの人を救助できなかったのかと当局者を涙ながらに非難し、またある大きな献花のリボンには「大韓民国を憎む」とのメッセージだけが付けられていた。

 この日、献花台を訪れた人は6500人。制服姿の生徒たちが多く、なかには泣き崩れて助けを借りて場外に出た人もいた。(c)AFP/Kim Dong-Hyun