■ユナイテッド攻撃陣、元気なく意図も見えず

 ユナイテッドはウェイン・ルーニー(Wayne Rooney)の下にフアン・マヌエル・マタ(Juan Manuel Mata)、香川真司(Shinji Kagawa)、さらに昨年12月7日以来の先発となるナニ(Luis Cunha aka Nani)を並べたが、その攻撃陣に元気がなかった。

 すると、ボール保持を相手に譲りながら鋭いカウンターを見せていたエバートンは、ロメルー・ルカク(Romelu Lukaku)がカーブをかけたシュートを打つと、これが足を滑らせていたフィル・ジョーンズ(Phil Jones)の手に当たり、マーク・クラッテンバーグ(Mark Clattenburg)主審がPKを指示した。

 そして迎えたPKで、ベインズがシュートを真ん中に決めて今季6得点目を挙げた。

 その後のエバートンは、意図の見えないプレーがさらに増えたユナイテッドの攻撃を難なく受け止めると、ハーフタイムに入る直前にはリードを2点に広げた。

 エバートンは、マタからボールを奪ったベインズからスティーヴン・ネイスミス(Steven Naismith)、さらに右サイドのシーマス・コールマン(Seamus Coleman)へとボールをつなぎ、最後はスルーパスに抜け出したミララがファーサイドへシュートを流し込んだ。

 後半、ユナイテッドは右サイドのFKからルーニーがゴール前にボールを入れると、こぼれ球を香川がシュートしたがこれはGKティム・ハワード(Tim Howard)に止められた。

 香川はさらに頭でもゴールを狙ったが、こちらもハワードの正面に飛んだ。するとモイーズ監督は流れを変えようと、右サイドにルイス・アントニオ・バレンシア(Luis Antonio Valencia)、さらに前線にハビエル・エルナンデス(Javier Hernandez)を投入した。