【4月15日 AFP】五輪金メダリストの北島康介(Kosuke Kitajima)は、第90回日本選手権水泳競技大会(90th Japanese national swimming championships)での若手の成績に苦言を呈し、ここで一回り成長してほしいと嘆くとともに、引退の先延ばしにすべきかを考えているようだ。

 2004年から五輪の競泳平泳ぎで2大会連続の2冠を達成した「蛙王(Frog King)」こと31歳の北島は、夫人との間にまもなく第1子が誕生する予定となっており、ゴーグルを外す日も間近に迫っている。

 しかし、8月のにオーストラリアで開催されるパンパシフィック選手権(Pan Pacific Swimming Championships 2014)と9月に韓国で行われるアジア競技大会(The Asian Games)の代表選考会を兼ねた日本選手権で、男子100メートル平泳ぎと同200メートルの派遣標準記録を突破する選手がいないという事態は、北島に競技生活の続行を考えさせたようだ。

 二つの大会に出場する両種目の代表残り2枠は、6月のジャパン・オープン2014(Japan Open 2014)で決定する。

 若手の低調な記録に言及した北島は、「ここで決めてほしかった」としながら、「6月の大会参加を考えざるを得ないが、厳しいだろう」と話している。

「パンパシとアジア大会の出場を目指すんだと自分に言い聞かせながら、モチベーションを高めるのは長く大変な作業になる」