ナジブ首相は、この結論は英国の航空事故調査委員会(Air Accidents Investigation BranchAAIB)と衛星通信事業者インマルサット(Inmarsat)による衛星情報の新しい解析に基づいて出されたものだと述べたが、同機が墜落した詳しい位置については明らかにしなかった。マレーシア航空機が説明のつかないほど針路から外れ、数時間にわたって数千キロも飛行し続けた理由はいまだに解明されていない。ブラックボックスや飛行データはおろか、その残骸と確認できるものはまだ何も見つかっていない。

 航空コンサルタントのジェリー・スジャトマン(Gerry Soejatman)氏は、「テロ、操縦士の自殺、過去に一度もなかった一連の入り組んだ機械の故障が今考えられる可能性だ。よくある火事や構造上の問題といった単純な不具合の可能性は非常に低くなっている」と指摘している。

 マレーシア航空は、「残っている疑問への答えを求めて」インド洋の嵐に見舞われる海域での国際捜索を継続するとしている。さらに、「捜査当局からの承認が得られた段階で、搭乗者の親族を回収海域に連れて行く手はずを整える」方針を示したものの、その場所がどこになるかは明言しなかった。(c)AFP/M. Jegathesan