【3月16日 AFP】テニス、BNPパリバ・オープン(BNP Paribas Open 2014)は15日、米カリフォルニア(California)州インディアン・ウェルズ(Indian Wells)で男子シングルス準決勝が行われ、大会第7シードのロジャー・フェデラー(Roger Federer、スイス)は6-3、6-1で第28シードのアレクサンドル・ドルゴポロフ(Alexandr Dolgopolov、ウクライナ)を退け、決勝進出を決めた。

 世界ランク31位のドルゴポロフがここで勝利していれば、同一大会でラファエル・ナダル(Rafael Nadal、スペイン)とフェデラーを同時に破った6人目の選手となっていたが、四大大会(グランドスラム)17勝を誇り、インディアン・ウェルズでも4度の優勝経験があるフェデラーは、それを許さなかった。

 フェデラーはこの日、ファーストサーブの成功率で72パーセントを記録し、効率的な試合運びで相手にブレークポイントも許さず、インディアンウェルズ・テニスガーデン(Indian Wells Tennis Garden)を訪れた観客を魅了した。

 フェデラーは、「サーブがよく決まった日だった」と試合を振り返った。

「こういうサーブができると、すべてが上手くいくんだ。ただそれを目指しただけさ」

 フェデラーは風の強いコンディションを気にもとめず、第1セットで最初のブレークを奪いセットカウントを5-3とすると、その後は試合の主導権を握った。

 それでもフェデラーは、強風に対し「いろいろと調節する必要があった」と語っている。

「でも、なんとか風を読むことができた」

「大事なときにサーブが上手く入ったので、僕にとっては最高の試合だったし、大きな勝利になったよ」

 準決勝進出によって、フェデラーは2013年9月以来となる世界ランク5位以内に復帰することが決まっている。

 スイスの強豪フェデラーは、決勝で第2シードのノバク・ジョコビッチ(Novak Djokovic、セルビア)と対戦する。(c)AFP