【3月9日 AFP】乗客乗員239人を乗せて消息を絶ったクアラルンプール(Kuala Lumpur)発北京(Beijing)行きのマレーシア航空(Malaysia Airlines)MH370便について、乗客のうち2人が盗まれた欧州連合(EU)加盟国のパスポートを悪用して搭乗していた可能性があることが、当局の発表や関係者の発言で8日に明らかになった。

 2人は搭乗名簿にオーストリア人のクリスチャン・コゼル(Christian Kozel、30)、イタリア人のルイージ・マラルディ(Luigi Maraldi、37)として載っていたものの、実際にはMH370便に乗っていなかったことが確認された。コゼルさんは2012年、マラルディさんは昨年、タイでパスポート盗難に遭ったという。

 米政府関係者は、2人のパスポート盗難に関する報告を米当局が承知していると述べた上で、「テロとのつながりはまだ断定していないが、依然として時期尚早であり、決定的手段がない。引き続き状況を追っている」とコメントした。(c)AFP