【3月1日 AFP】中国スーパーリーグ(1部)の広州恒大(Guangzhou Evergrande FC)は28日、W杯優勝の実績を持つイタリア人指揮官のマルチェロ・リッピ(Marcello Lippi)監督との契約を3年延長したことを発表した。

 2006年のサッカーW杯ドイツ大会でイタリアを優勝に導いたリッピ監督は、一度はオファーを断ったと報じられていたが、昨季のAFCチャンピオンズリーグ(AFC Champions League 2013)王者の広州恒大は、中国版ツイッターの新浪微博(Sina Weibo)で、同監督が2017年11月まで残留することになったと明らかにしている。

 リッピ監督が率いる広州恒大は、昨年11月に23年ぶりとなるアジア王者の座を奪回した。

 広州恒大は「契約延長に成功したことは、リッピ監督を中心として世界クラスの指導者が率いるチームがこれからも王座を守ることに役立つだろうと」とコメントしているが、契約の詳細は明らかにしなかった。

 65歳の指揮官が「疲れた」ことを理由としてシーズン終了後にチームを去る決心をしたと、同クラブ社長がメディアに語っていると報じられた直後に、今回の発表が行われた。

 リッピ監督は2012年5月に資金力豊かな広州恒大に加入し、中国スーパーリーグで優勝2回、さらに中国FA杯(Chinese FA Cup)、そしてアジアチャンピオンズリーグ制覇を果たした。

 これとは別に、中国サッカー協会(Chinese Football Association、CFA)は同日、フランス・リーグ1のオリンピック・リヨン(Olympique Lyon)やオリンピック・マルセイユ(Olympique de Marseille)を率いた57歳のアラン・ペラン(Alain Perrin)氏と今週はじめに契約を結び、同氏が代表監督に就任することを明らかにした。

 発表前にはリッピ監督の周囲で憶測が流れ、同監督は広州恒大と契約を更新しないだろうとみられていた。(c)AFP