【2月14日 AFP】サッカーイングランド代表を率いるロイ・ホジソン(Roy Hodgson)監督が13日、マンチェスター・ユナイテッド(Manchester United)に所属するベルギー出身のウィンガー、アドナン・ヤヌザイ(Adnan Januzaj)の招集について、イングランドサッカー協会(Football AssociationFA)が現在も可能性を探っていることを明かした。

 ヤヌザイは2013年10月のサンダーランド(Sunderland AFC)戦で2得点を決めてチームの2-1の勝利に貢献し、ホジソン監督から初めて関心を示されると、以降もチームが苦戦する中で印象を残し続けている。

 コソボ系の出自を持つヤヌザイは、ベルギー、アルバニア、トルコなど各国代表でプレーする資格があるが、ユース年代での代表戦出場の経験はなく、今後どの国に忠誠を誓うかはまだ公式に発表はしていない。

 またヤヌザイには、居住年数の条件を満たせばイングランド代表でプレーする資格も生まれ、FAの広報担当者も、ヤヌザイの出場資格について国際サッカー連盟(FIFA)と連絡を取っていることを認めている。

 ウェンブリー・スタジアム(Wembley Stadium)でのブリーフィングに臨んだホジソン監督は、報道陣に対し、「この件について私が言えるのは、これはFAの理事会が扱うべき事柄だということだけだ」とコメントした。

「そのことに疑問の余地はないと思う。なぜならこの件は、間違いなくサッカー界に様々な課題を投げかけるだからだ」

「極めて単純なこと。現時点での私の答えはこうだ。理事会の面々の頭の中で、自分たちの今後の方針がごくごくはっきりするまで、つまりFIFAの規定にそっくりそのまま従うのか、それとも少し異なった道を探るのかといったことが決まるまで、私にできるのは見守ることだけだ」

「しかし、ヤヌザイについて理解しておかねばならない点が1つある。それは、イングランドがどういった道を選ぶにせよ、現時点での規則では、彼は今後数年間はイングランド代表でプレーできないということだ」

(c)AFP/Tom WILLIAMS