【2月6日 AFP】米政府は5日、ロシアへの直行便が練り歯磨きのチューブに仕掛けられた爆弾によるテロの標的になる恐れがあるとして、各国の航空会社に対し警戒を呼び掛けた。

 ある米当局者はAFPに対し、「ロシア行きの航空機を対象とした」情報を得ていると語った。一方、米国土安全保障省は声明で、「国土に対する具体的な脅威は認識していない」ものの、通常業務の一環として最大限の警戒のために国内外の関係各方面と情報を共有していると発表した。

ソチ冬季五輪の開幕を7日に控えたロシアでは、南部ボルゴグラード(Volgograd)で昨年12月に連続自爆事件が起き多数の死者が出ており、五輪での警備態勢は米政府にとっての大きな懸念材料となっている。また、北カフカス(North Caucasus)地方を拠点とするイスラム過激派勢力からは複数の攻撃予告が出されたことも、懸念を強める要因となっている。(c)AFP