【2月4日 AFP】サッカー日本代表のアルベルト・ザッケローニ(Alberto Zaccheroni)監督は3日、ロシア・プレミアリーグのCSKAモスクワ(CSKA Moscow)からイタリア・セリエAのACミラン(AC Milan)に移籍して1か月が経過する本田圭佑(Keisuke Honda)について、新天地への適応を図っていると評価した。

 27歳の本田は1月初旬、3年間過ごしたCSKAからACミランに自由移籍で加入した。

 イタリアのメディアは、2日の1-1で引き分けたトリノ(Torino FC)戦で本田が見せた低調なパフォーマンスについて、容赦ない非難を浴びせている。

 休暇を過ごしたイタリアから到着した成田空港(Narita Airport)でザッケローニ監督は、「本田は意識的にディフェンダーの裏をつく動きを増やしたり、ディフェンスを突破してゴールを狙おうとしている。それは彼の普段のプレーとは違うものだ」と報道陣に答えた。

 ACミランやユベントス(Juventus)などで指揮を執り、2010年のW杯南アフリカ大会(2010 World Cup)後から日本代表の監督に就任したイタリアの知将は、「彼は私のアドバイスに従って、よくやっている」と続けた。

 アジア王者である日本代表チームの中心を担ってきた本田は、南アフリカ大会で日本をベスト16に導いたあと、ワントップの後方が通常のポジションとなっていた。

「厳しいポジション争いのために、本田は慣れない右サイドでプレーすることも多くなった。彼には今の状況を耐え抜いてほしい」と60歳の監督は語った。(c)AFP