■排水を浄化する働きも

 初期のバイオ燃料は、食用作物を原料としていることや、土地と水が食用作物との奪い合いになることで、食品価格の高騰を招くと批判されていた。

 試験プロジェクトは、2014年から3年間継続される見込み。食用作物の栽培に適さない乾燥した土地で排水の海水を用いて非食用作物を栽培し、バイオ燃料を効率的に生産できるかどうか調べる。塩生植物は、海水を海に戻す前にきれいにするのを助ける働きもある。

 エティハド航空は先週末、マスダール研究所、地元の精製所、フランスの石油大手トタル(Total)と共同で開発したバイオ燃料を用いたボーイング777型旅客機のデモ飛行を実施した。

 世界の航空市場は成長を続けるとみられている中、ボーイングの中東地区責任者ジェフリー・ジョンソン(Jeffrey Johnson)氏は「持続可能な航空機用バイオ燃料は、航空機の炭素排出量を削減するというわれわれの戦略のカギを握る要素の1つだ」と述べている。(c)AFP