政府側はこれに先立ち、反乱軍の事実上の指導者であるマシャール前副大統領が、ジョングレイ州で自身と同じヌエル(Nuer)民族に属する若者ら最大2万5000人を動員し、「いつでも攻撃を開始できる状態にある」と主張していた。

 一方、反乱軍のモーゼス・ルアイ・ラト(Moses Ruai Lat)報道官は、マシャール前副大統領が「自分の民族を動員してはいない」と語り、取り沙汰されている集団は政府から離反した正規兵であり、前副大統領に招集されたものではないと説明している。

 これらヌエル人戦闘員は、「白い軍隊(White Army)」と呼ばれる民兵組織に属している。同組織は、1990年代の内戦で、幾年にもわたり続いた暴力と恐怖の代名詞となった。

 専門家によると、組織名の由来は、民兵らが虫除けとして体に塗る白い灰だとされている。同組織は2011年と12年に、畜牛の盗難をめぐってムルレ(Murle)民族を攻撃し、数百人を殺害した。(c)AFP