【12月28日 AFP】反乱軍と政府軍との間で激しい戦闘が続いている南スーダンで、同国政府側が即時停戦に合意した。ケニアのナイロビ(Nairobi)で開かれた政府間開発機構(Intergovernmental Authority on DevelopmentIGAD)の地域グループの会議に出席した東アフリカ諸国指導者らが27日に発表した。

 出席した周辺国首脳らは、南スーダン政府の即時停戦確約を歓迎する一方で、リヤク・マシャール(Riek Machar)前副大統領に対しても同様の誓約を行うよう求めた。

 またマシャール前副大統領とサルバ・キール(Salva Kiir)大統領の双方に対しては、直接会談を通じて戦闘を停止させるための猶予が4日与えられたが、それでもさらに内戦が続いた場合には何かしらの「追加的な行動」を約束するよう求められた。

 同国での戦闘は、7月に解任されたマシャール前副大統領によりクーデターが企てられたとして、15日に始まった。

 政府間開発機構の地域グループは双方に対し、「対立をより激化させる行動、とりわけ民族間や派閥間での対立を激化する手段を取らないこと」を求めた。

 IGADの声明は、停戦へのわずかな希望をようやくもたらしたかのように見える。しかし現状では、同国北部にある油田地帯の支配をめぐって双方が激しくぶつかり合っている。(c)AFP/Waakhe Simon Wudu