【12月30日 AFP】2013年の男子ゴルフでは、米国のタイガー・ウッズ(Tiger Woods)が2年半ぶりに世界ランク1位を奪還したが、誰が世界最高の選手かについては今も議論が飛び交っている。

 シーズン5勝を挙げてトップの座に返り咲いたウッズだが、4大メジャーでは優勝に手が届かず、2008年の第108回全米オープン選手権(2008 US Open Championship)以来、通算15度目のメジャー勝利がまたしてもお預けになった点は見過ごせない。

 そのウッズに代わり、2013年シーズンは4人の選手が、ゴルフ界の宝冠であるメジャー制覇の栄誉に浴した。

 オーストラリアのアダム・スコット(Adam Scott)は第77回マスターズ・トーナメント(The Masters Tournament 2013)を制し、同大会での「オーストラリア人選手は勝てない」とのジンクスをついに打ち破った。

 第113回全米オープン選手権(2013 US Open Championship)ではジャスティン・ローズ(Justin Rose)がイングランド出身選手として43年ぶりとなる全米制覇、第142回全英オープン(The 142nd Open Championship)では米国のフィル・ミケルソン(Phil Mickelson)が20回目の挑戦で初の優勝を達成した。

 そして第95回全米プロゴルフ選手権(2013 PGA Championship)では、米国のジェイソン・ダフナー(Jason Dufner)が大会を制して人気を集めた。

 12月30日に38歳の誕生日を迎えるウッズは、ベテランと呼ばれるにはまだ少し早い年齢でありながら、自身を取り巻くゴルフ界の勢力図が急変しつつあることを認めている。

 ウッズは、現在の対戦相手は以前と比べて「まったく別の世代の選手たちだ」と言う。

「僕が一番多く真っ向勝負をしてきたのはアーニー(・エルス、Ernie Els、南アフリカ)だろう。世界中でやり合ったよ。その次が多分ビジェイ(・シン、Vijay Singh、フィジー)で、フィル(・ミケルソン)もいた。グース(レティーフ・グーセン、Retief Goosen、南アフリカ)やデビッド(・デュバル、David Duval、米国)とも何年もの間、一緒に戦っていた」

「だけどみんなもう40代や50代になった。近頃はまったく新しい世代の面々がいる。中でも一番若いのはロリー(・マキロイ、Rory McIlroy、北アイルランド)だろう。他にも20代後半から30代前半で、キャリア最高の時期の真っただ中にある選手が大勢いる」