【12月18日 AFP】米連邦保安官局(US Marshals ServiceUSMS)は17日、先週逮捕されたインドの女性外交官を裸にして検査したことを認めた。インド政府はこの問題をめぐり、米国側に激しく抗議している。

 インドのデブヤニ・コブラガーデ(Devyani Khobragade)副総領事は12日、ニューヨーク(New York)で子どもを学校に送り届けた際に逮捕された。インド政府は逮捕が「屈辱的」だと非難し、インドに駐在する米外交官に対する報復措置に乗り出した。

 コブラガーデ副総領事は、家事使用人への不当に安い賃金の支払いや、インド人である同使用人のビザ申請書類に虚偽の記載をした疑いで逮捕された。

 連邦保安官局は、同副総領事が裸で検査を受けた事実を認め、「ニューヨーク州南部地区(Southern District of New York)で連邦保安官局が拘束していた他の容疑者と同じ検査手順の対象となった」と説明。

■インドは報復措置を実施

 同副総領事が麻薬中毒者と同じ房に入れられたとの情報も出ているが、連邦保安官局は、他の女性容疑者と同じ房に拘束したことを確認した。

 コブラガーデ副総領事は逮捕された当日に保釈された。連邦保安官局は、調査の結果、副総領事の扱いについては「連邦保安官局の指示と手順にのっとっていた」との結論が出ていると述べている。また、米国務省のマリー・ハーフ(Marie Harf)副報道官は17日の記者会見で、副総領事の逮捕については「適切な手続きが取られた」との見解を示した。

 だが、インド外務省筋によると、同国政府は報復として、在印度米領事館の職員らがインド入国やインド国内の旅行を簡略化するための身分証を返還させるなどの措置を取った。

 また、インド治安当局が首都ニューデリー(New Delhi)にある米大使館の周辺にあったバリケードを撤去したため、職員の身の安全に関する懸念が生まれている。(c)AFP