【12月17日 AFP】米マサチューセッツ(Massachusetts)州のボストン(Boston)近郊ケンブリッジ(Cambridge)にある名門ハーバード大学(Harvard University)で16日、爆発物が仕掛けられたとの情報が寄せられ、キャンパス内の建物4棟から学生らが避難する騒ぎがあった。同大は警察に通報し、同日予定していた期末試験も中止とした。

 警察が直ちに現場へと急行する中、同大はマイクロブログのツイッター(Twitter)で「爆発の報告はない」とつぶやいた。情報が寄せられてから約6時間後、大学が全棟での避難が解除されたことをホームページで明らかにした。

 現在のところ爆発物は見つかっていないが、同日午前8時40分ごろ、電子メールを通じてキャンパス内4か所に爆弾が仕掛けられているとの情報が大学側に寄せられた。爆発物設置の情報を受け、連邦と州の両当局も現地入りしたという。しかし同大によると、地元警察は「構内のどこにも脅威があると信じるに足る根拠がない」と断定。また地元メディアでは、単なるいたずらだったのではとの憶測も広がっている。

 これに先立って同日、同州のマサチューセッツ大学ボストン校(University of Massachusetts Boston)でも、銃を持った男が潜伏している恐れがあるとして建物1棟に避難勧告が出されたが、数分後に解除される騒ぎがあった。

 13日には、コロラド(Colorado)州の高校で生徒が銃を乱射する事件があった。この事件では2人が負傷した他、容疑者が自殺している。またエール(Yale University)大学でも11月下旬、「ルームメートが大学構内で銃の乱射を計画している」とのうその情報を受け、4時間にわたってキャンパスが閉鎖される事態に陥った。(c)AFP