【12月15日 AFP】ドイツの中道左派・社会民主党(SPD)は14日に党員投票を行い、アンゲラ・メルケル(Angela Merkel)首相の下で「大連立」政権に参加することを圧倒的賛成多数で承認した。メルケル首相の3期目続投に向けて残されていた最後の障害が取り除かれたことになる。

 SPD幹部によると、党員ら約47万5000人を対象に郵便で行った投票の結果、有効投票の76%が中道右派との連立協定を支持した。前例のない拘束力を持つものとして実施された今回の投票の投票率は約78%に達した。ジグマル・ガブリエル(Sigmar Gabriel)SPD党首にとっては、9月の総選挙でメルケル首相のキリスト教民主同盟(CDU)に大敗を喫して以来の全面的な「勝利」となった。

 今回のSPDの党員投票の結果を受け、メルケル首相はドイツ連邦議会(下院)で正式に首相に選出される見通しだ。第二次世界大戦後、同国で初めて3期目を務める首相となる。(c)AFP/Deborah COLE