タイ反政府デモ、警察本部の電力を遮断 首相不信任案は否決
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【11月28日 AFP】インラック・シナワット(Yingluck Shinawatra)首相の退陣を求める大規模な反政府デモが続くタイで28日、下院でインラック首相に対する不信任案の採決が行われ、反対297票、賛成134票で否決された。
不信任案は、政権内には汚職がまん延し、インラック首相は事実上の亡命生活を送っている兄タクシン・シナワット(Thaksin Shinawatra)元首相の操り人形となっていると批判する野党民主党が提出していた。
否決後、インラック首相は、テレビを通じてデモを中止し政府庁舎を去るようデモ隊に求めるとともに「対立は望んでいない。解決に向けて誰とでも話し合う用意がある」と呼びかけた。
だがデモ隊は首相の呼びかけには応じず、警察当局によると、首都バンコク(Bangkok)にある警察本部への電力供給を遮断した。このため警察本部では現在、発電機を使用しているという。
隣接する警察病院では、法医学部門を除いて電力遮断の影響はないと関係者は話している。(c)AFP