【11月29日 AFP】タイ政府は29日、インラック・シナワット(Yingluck Shinawatra)首相(44)が同日、食中毒でバンコク(Bangkok)市内の病院に入院したと発表した。

 ティティマ・チャイサン(Titima Chaisang)政府報道官は、インラック首相は食中毒による下痢の症状があり、代理が閣議の議長を務めるよう支持したと語った。

 600人以上の死者を出した大規模洪水では、対応の遅れや情報提供の混乱で政府に批判が集中した。インラック首相は先にバンコク中心部は浸水の恐れはなくなったと発表したが、市内北部やバンコク北方の広い地域が浸水被害に見舞われた。

 洪水の最中には、緊張した面持ちで涙を浮かべて記者会見に臨むインラック首相の姿が何度か見られた。政敵の中にはインラック首相の人気を落とすために洪水を利用する動きもみられた。(c)AFP