【11月24日 AFP】13-14フィギュアスケートグランプリ(GP)シリーズ最終戦、ロシア杯(2013 Cup of Russia)は23日、ロシアのモスクワ(Moscow)で女子シングル・フリースケーティング(FS)が行われ、ロシアのユリア・リプニツカヤ(Julia Lipnitskaia)が合計190.80点を記録し、今シーズン2勝目を挙げた。

 スケート・カナダ(2013 Skate Canada International)に続く優勝を飾った15歳のリプニツカヤは、12月5日から8日に福岡で行われるGPファイナルへ無敗での進出も決めている。

 地元の期待を背負ったリプニツカヤは、合計190.12点を記録した2012年の世界選手権(ISU World Figure Skating Championships 2012)女王カロリーナ・コストナー(Carolina Kostner、イタリア)に競り勝ち、浅田真央(Mao Asada)とともにGP2勝を挙げた選手としてGPファイナルに臨む。

 前日のSPを2位で終えたコストナーは、ニコライ・リムスキー=コルサコフ(Nikolai Rimski-Korsakov)作曲の「シェヘラザード(Sheherazade)」に乗せた演技で小さなミスは出たものの、何とかFSでトップの点数を出した。

 しかし、中国杯(ISU Grand Prix of Figure Skating Cup of China 2013)で3位に終わっていたコストナーは、映画「シンドラーのリスト(Schindler's List)」のサウンドトラックに合わせたFSを披露したリプニツカヤに0.68点及ばず、GPファイナル出場はかなわなかった。

 3位には合計175.37点で長洲未来(Mirai Nagasu)が入った。

 GPファイナルには浅田とリプニツカヤのほか、米国のアシュリー・ワグナー(Ashley Wagner)と、アデリナ・ソトニコワ(Adelina Sotnikova)、アンナ・ポゴリラヤ(Anna Pogorilaya)、エレーナ・ラディオノワ(Elena Radionova)のロシア勢が出場する。

 FSの演技を終えたリプニツカヤは、涙を浮かべながら「今日は最初からミスがあまりにも多くて、それを気にしすぎてしまった。かけがえのない経験をしたけれど、今日の演技にはまったく満足できない」とコメントした。

「言い訳はない。分かっているのは、練習を続けて、自分自身をコントロールする方法を身につけなきゃならないということだけ」

 日本勢は宮原知子(Satoko Miyahara)が合計165.76点で5位、村上佳菜子(Kanako Murakami)が合計162.64点で7位、今井遥(Haruka Imai)が合計145.30点で9位だった。(c)AFP/Alexandre FEDORETS