【10月5日 AFP】ルディ・ガルシア(Rudi Garcia)監督が率いるASローマ(AS Roma)は、現在リーグ首位を走っているが、5日に行われる第7節では敵地で好調インテル(Inter Milan)との対戦を控えており、リーグ戦における本当の戦いはここから始まる。

 リーグ戦は5日と6日に行われる第7節終了後にサッカーW杯ブラジル大会(2014 World Cup)予選のため中断に入り、6日の試合では2位のナポリ(SSC Napoli)がホームに昇格組のリボルノ(Livorno)を迎え、王者ユベントス(Juventus)は本拠地でACミラン(AC Milan)と対戦する。

 以前はフランス・リーグ1のリール(Lille OSC)で指揮を執り、今季からローマの指揮官に就任したガルシア監督にとって、当初の目標は開幕から好スタートを見せ、7位に終わった201-13シーズンの苦い記憶を払拭することだった。

 しかし、ガルシア監督とチームは現在その一段階上のレベルに到達している。ローマは開幕6連勝でリーグの主役に躍り出ると、ナポリとユベントスに勝ち点2差をつけて単独首位に立った。

 インテルもまた、元ナポリのワルテル・マッツァーリ(Walter Mazzarri)新監督の下で好成績を残しており、首位と勝ち点4差の4位につけている。

 ローマは今季のリーグ戦でここまで通算17得点に1失点、対するインテルは通算16得点に3失点と互角の成績を残しており、この試合は第7節で最も注目が集まる試合になる。

 インテルには本拠地で戦うアドバンテージがあるものの、ホームで行われた3週間前のユベントス戦と先週のカリアリ(Cagliari Calcio)戦でともに1-1で引き分けており、勝ち点3を逃している。

 今季のローマは9選手が得点を記録しており、インテルのセンターバック、ウーゴ・アルマンド・カンパニャーロ(Hugo Armando Campagnaro)は、称賛に値するチームだと評価した。

 カンパニャーロは伊スカイ・スポーツ(Sky Sport Italia)に対し、「すごいチームだ。得点を多くとりながら、失点を少なく抑えている。僕たちは敬意を表するよ。僕たちは最高レベルのプレーをする必要がある」と語っている。

 ローマは現在、チームにこれといった変化は必要とされていないが、唯一の懸念は29日のボローニャ(Bologna FC)戦で負傷した可能性のあるセルビア人ストライカーのアデム・リャイッチ(Adem Ljajic)の状態だろう。

 しかし、それでもガルシア監督に焦りはないだろう。

 アーセナル(Arsenal)から加入したジェルヴィーニョ (Gervinho)が、シーズン開幕直後は不安定だったものの、ボローニャ戦では大活躍を見せ、現在はうまくチームになじんでいる。(c)AFP/Justin Davis