【9月27日 AFP】国際刑事警察機構(ICPO、インターポール、Interpol)は26日、ケニアの要請に基づき、「白い未亡人」の異名を持つ英国人の女の身柄拘束を世界各国に求める国際逮捕手配書(通称「赤手配書」)を発行した。

 国際手配されたのは、サマンサ・ルースウェイト(Samantha Lewthwaite)容疑者(29)。3人の子を持つイスラム教への改宗者で、2005年7月7日に52人が犠牲となったロンドン同時爆破テロで自爆した4人の実行犯の一人であるジャーメイン・リンゼイ(Germaine Lindsay)容疑者と結婚していた。

 同容疑者については、首都ナイロビ(Nairobi)で21日から4日間にかけ発生した隣国ソマリアのイスラム過激派組織「アルシャバーブ(Shebab)」による高級ショッピングモール襲撃事件に関与しているのではないかという臆測がメディアで飛び交っていたが、手配書では同事件への言及はない。手配書によると、ルースウェイト容疑者には、2011年に爆発物を所持し凶悪犯罪を企図した疑いで、ケニア当局から逮捕状が出されているという。

 この「赤手配書」が発行されると、加盟各国には容疑者の引き渡し手続き完了までの身柄拘束が求められる。(c)AFP/Danny KEMP