【9月13日 AFP】短文投稿サイト最大手の米ツイッター(Twitter)は12日、新規株式公開(IPO)に必要な書類を提出したと、同社のツイッターアカウント上で発表した。同社の上場は、昨年の米フェイスブック(Facebook)以来の大型上場になり、IT産業では長く待ち望まれていた。

 同社は「当社は極秘に米証券取引委員会(Securities and Exchange CommissionSEC)にS-1申請書(IPOの際の登録書類)を提出しました。このツイートは株式の販売を案内するものではありません」とツイッターアカウントでつぶやいた。

 ツイッターは著名人やジャーナリストなどに幅広く利用される、最も影響力があり急成長しているソーシャルメディアサービスの一つ。同社発表のアクティブユーザー数は2億人超だが、さらに多いと指摘する専門家もいる。統計サイトのスタティスティック・ブレーン(Statistic Brain)によると、ツイッターのアクティブユーザー数は約5億5400万人で、毎日13万5000人ずつ増えているという。

 ツイッターは9日、多機能携帯電話(スマートフォン)向け広告ベンチャーのモーパブ(MoPub)を買収し、スマホ広告市場に本格参入する意向を示した。米IT系ブログのテッククランチ(TechCrunch)によると、買収額は推定3億5000万ドル(約350億円)。

 米インターネット調査会社イーマーケター(eMarketer)によると、ツイッターの今年の広告収入は5億8280万ドル(約583億円)、来年は10億ドル(約1000億円)近くになる見通しだという。(c)AFP